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NTT東日本、フレッツなどの顧客情報31,096件がWinny流出


 NTT東日本は20日、同社の顧客情報31,096件などがファイル交換ソフト「Winny」のネットワーク上に流出したことを公表した。該当する顧客に対しては同日以降、謝罪と事情説明をしていく。なお、現時点で不正使用されたとの申告はないという。

 流出した情報は、1999年から2004年までの、主に東京支店の顧客のもの。個人顧客が19,821件、法人顧客が11,275件で、氏名または会社名、住所、電話番号が含まれていた。また、このうち4件については銀行口座情報も含まれていたという。個人顧客については、フレッツ系の通信サービスや通信機器販売などの顧客のものだとしている。

 このほか、NTT東日本グループ会社の社員および元社員の情報10,193件も流出した。これには、氏名、所属組織、電話番号、メールアドレスが含まれていた。

 流出元は、販売企画業務を担当していた同支店の元社員の自宅PC。無断で持ち出していた同社の業務関連ファイルが、ウイルス感染によりこのPCから流出した。8月27日にNTT東日本に対して匿名で指摘があり、同社でWinnyネットワーク上を検索したところ、業務関連ファイルの流出を確認。さらに9月13日には顧客情報も流出していることを確認し、20日までに流出した件数や項目を特定した。

 NTT東日本では、これまでも業務関連ファイルの社外への無断持ち出し禁止や、顧客情報を格納した専用サーバーへのアクセスを指紋認証で制限するなどの対策を講じていたが、今回の情報流出を受け、再発防止策の強化を図る。具体的には、同社グループを含む全社員に対して、ファイル交換ソフトの起動禁止と会社情報の検査・削除を行なうツールを配布。ファイル交換ソフトの使用禁止の徹底と、自宅PCにおける会社情報の保管禁止を図る。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0709/070920a.html

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( 永沢 茂 )
2007/09/20 19:59

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