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「ニコニコ動画」1人あたりの平均利用時間、Yahoo! JAPANやmixiを上回る


 ネットレイティングスは21日、8月の月間インターネット利用動向調査の結果を発表した。今回のレポートでは、ニワンゴが運営する「ニコニコ動画」の利用状況についてとりまとめている。

 ネットレイティングスが提供しているインターネット利用動向調査サービス「NetView AMS」における8月の集計では、国内の家庭からのニコニコ動画の利用者数は283万9,000人、総利用時間は5億5,128万6,000分だった。ニコニコ動画が3月にID登録制によるサービスを開始して以来、4月以降は総利用時間が毎月50%前後の成長を続けている。8月も、7月の3億6,302万9,000分から52%増加した。


「ニコニコ動画」の利用者数と総利用時間の推移(家庭のPCからのアクセス)

 8月における利用者1人あたりの平均訪問回数は8.8回で、「YouTube」の5.2回を上回っている。また、1人あたりの平均利用時間も3時間14分11秒と、YouTubeの1時間25秒の3倍以上だった。ネットレイティングスでは、ニコニコ動画が現在、24時間アクセスできるアカウントが200万IDに制限されているにもかかわらず、動画共有サービスの中でYouTubeに次ぐ訪問者を集めるサイトになっていると指摘。その利用時間の増加ペースは、2006年春から夏にかけてのYouTubeの普及時を上回る勢いだという。

 さらに、ニコニコ動画の1人あたりの平均利用時間は、「Yahoo! JAPAN」の3時間5分や「mixi」の2時間52分よりも長い。ネットレイティングスによれば、1人あたりの利用時間が長いサイトとしてはオンライントレードのサイトがあるが、広く一般に利用されているサイトの中では、やはりYahoo! JAPANとmixiがトップクラスだという。


「ニコニコ動画」と「YouTube」における利用者1人あたりの平均訪問回数と平均利用時間の推移(家庭のPCからのアクセス)

 ネットレイティングスの萩原雅之代表取締役社長兼チーフアナリストは、ニコニコ動画の成長が今年後半にかけても続くのは確実だと指摘するとともに、「動画に関連した商品のアフィリエイトを視聴者が貼り付けるECサイトとしてのポテンシャルも大きく、動画関連ビジネスにとって最も注目されるサービスと言える」とも述べている。


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URL
  ニュースリリース
  http://www.netratings.co.jp/New_news/News09212007.htm

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( 永沢 茂 )
2007/09/21 12:48

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