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「価格.com」がリニューアル、商品検索機能の強化など


新しいトップページ
 カカクコムは1日、価格比較サイト「価格.com」のリニューアルを実施した。ロゴの刷新や商品カテゴリの簡素化、商品検索機能の強化を図った。

 今回のリニューアルでは、トップページの取り扱い分野の表示を従来の75カテゴリから21カテゴリに整理した。各カテゴリページもガイドや記事、ランキング、クチコミなどのレイアウトを変更。初心者や女性ユーザーでもわかりやすいように配慮したという。

 また、複数のECサイトを横断検索できるサービス「ショッピングサーチ」を価格.comトップページの検索窓に統合した。これにより、価格.comでは扱っていない商品についても検索が可能となり、調べられる商品数が従来の30万点から1,030万点に拡大した。

 カカクコムでは今回のリニューアル目的について、「みんなの買い物をサポートできる、やさしいサイトにしたい」と説明。敷居を低くすると同時に、「“デジモノ”以外も商品比較できるようになっているところを強調していきたい」とコメントした。


リニューアルの目的 新ロゴ ロゴ候補

消費生活のあらゆるシーンをサポート

 カカクコムは同日、グループ10周年方針記者説明会を開催。現況やグループの中期戦略について説明した。それによると、食べログやフォートラベルなど、グループが運営する全サイトの月間PV数は4億6,323万PV、月間ユニークユーザーは1,462万人になるという。

 カカクコムの田中実代表取締役社長は、各サイトの現況を説明。グループサイト商材別アクセスでは、PCや家電など、耐久消費財以外のコンテンツ利用が伸びているとし、「グルメや旅行、映画のサイトで、耐久消費財に興味のないユーザーへのアプローチを強める」とコメント。今後は、消費生活のあらゆるシーンでの選択をサポートできる情報を幅広く提供していく方針を示し、「グループ全体で今後1年間に2,000万ユニークユーザーを目指す」と述べた。

 安田幹広取締役COOは、具体的な中期戦略を説明。現在、グループ各サイトのユーザーIDの統合を進めており、11月中には完了するという。今後は、各サイトの連携を強化。サイト間で利用できるポイントの導入や商品のレコメンデーション、決済機能などを検討する。

 決済は、すでに一部のサービスで導入されているが、将来的には情報を見るだけでなく、商品の購入までをサポートしたい考え。さらに、ユーザーが過去に購入した商品データを基にレコメンデーションも行なう。ポイントでは、例えば、ホテル・旅館予約サイト「yoyaQ.com」で予約し、得たポイントで他の商品が購入できるようになるという。

 このほか、グループサイト内での行動ターゲティング広告を開始。10月からテスト運用を行ない、12月から広告枠の販売を開始する予定だ。また、ヤフーとフォートラベルの資本業務提携を例に挙げ、今後も大手ポータルとの連携を検討するという。これにより、トラフィックと収益の拡大を図る。


カカクコムの田中実代表取締役社長 「価格.comで蓄積したノウハウを他のサイトにも生かしている」と話す安田COO

価格.comの現況 グループサイト商材別アクセス

価格.comの10年 これからの10年

関連情報

URL
  価格.com
  http://kakaku.com/
  ニュースリリース(PDF)
  http://kakaku.com/info/press_release/20071001a.pdf

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( 野津 誠 )
2007/10/01 20:00

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