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NTT東西のFTTHシェアが70%突破、総務省調べ


 総務省は1日、電気通信事業分野の競争状況に関する2007年度第1四半期(6月末)時点のシェアデータを公表した。DSLやFTTH、CATVを合計したブロードバンド全体の契約数は2,715万に上り、前期比で2.7%増加した。シェアの内訳としては、NTT東西のシェアが44.1%(前期比1.0%増)と増加傾向にある一方、ソフトバンクグループが19.2%(同0.7%減)、イー・アクセスが7.0%(同0.3%減)と減少した。

 ブロードバント契約数を個別に見ると、DSLの契約数は1,379万(前期比1.6%減)となり、減少傾向が続いた。シェアでは、NTT東西が37.7%(NTT東日本19.6%、NTT西日本18.1%)で前期比0.3%減となり、2006年度第2四半期以降減少が続いている。一方、ソフトバンクBBは37.2%(同0.4%増)、イー・アクセスは13.9%(同0.2%)で微増した。なお、西日本では、40.0%のシェアを獲得したソフトバンクBBが1位となっている。

 FTTHの契約数は966.3万(同9.8%増)。シェアではNTT東西が前期比1.2%増の70.2%(NTT東日本39.7%、NTT西日本30.5%)で上昇。一方、電力系事業者は10.1%(同0.1%増)、KDDIは6.5%(同0.1%減)でほぼ横ばいに推移した。戸建ておよびビジネス向けでは、NTT東西が77.9%(NTT東日本40.9%、NTT西日本37.0%、同0.2%減)、集合住宅向けでは、NTT東西が59.8%(NTT東日本38.0%、NTT西日本21.9%、同2.1%増)となっている。

 また、IP電話の利用番号数は1,528万に上り、前期比で5.5%増。0AB~J番号の利用数は500万(同18.8%増)で増加傾向が見られた。一方、050番号は1,027万(前期比±0%)と横ばいだった。IP電話全体のシェアでは、ソフトバンクBBが31.3%(同1.9%減)とNTTコミュニケーションズが21.6%(同1.0%減)とそれぞれ減少。これに対してNTT東西は24.6%(同2.6%増)で、NTTコミュニケーションのシェアを抜いて第2位となった。0AB~J番号におけるNTT東西のシェアは75.3%(同1.4%減)となっている。

 このほか、加入電話(NTT加入電話、直収電話、0AB~JのIP電話、CATV電話の合計)の契約数は5,922万。直収電話は427万(同5.4%増)、0AB~JのIP電話は500万(同18.8%増)となり、0AB~JのIP電話はNTT加入電話(4,884万)に次ぐ固定電話サービスとなっている。加入電話契約数全体に占めるNTT東西のシェア(NTT加入電話と0AB~JのIP電話の合計)は88.8%(同0.8%減)と、わずかに減少した。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/071001_4.html

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( 増田 覚 )
2007/10/01 19:55

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