SNS最大手の米MySpaceと、米eBay傘下でルクセンブルクのSkypeは17日、両社が音声通信分野で提携すると発表した。
この提携により、MySpaceで急速に人気を得つつあるIMクライアントにSkypeの音声通話サービスを統合した新製品「MySpaceIM with Skype」が11月に提供開始されることが明らかになった。提供地域はMySpaceがローカルコミュニティを持つ世界20カ国となっている。
現在、MySpaceには毎月1億1,000万人以上のアクティブユーザーがおり、Skypeには2億2,000万人以上の登録ユーザーがいることから、両社の提携とこの新サービスによって「世界最大の音声によって接続されたコミュニティ」が誕生するとしている。
MySpaceIM with Skypeを使うと、MySpaceやSkypeユーザーに無料でインターネット電話をかけられるだけでなく、世界各地の固定電話や携帯電話に格安で高品質の通話を行なうことができる。
また、現在Skypeを利用しているユーザーは、自分のSkypeアカウントをMySpaceプロフィールと結び付ける機能が提供される。この機能でもMySpaceプロフィールの設定を生かすことができ、プライベートに設定されている場合には自分の友達リストに載っていない人からのSkype通話を受け取らなくて済む。なお、MySpaceプロフィールとSkypeアカウントを結び付ける機能は、日本、中国、台湾では提供されない。
さらにMySpaceIM with Skypeでは、Skypeが既に提供している有料サービスを利用することもできる。これには、固定電話と携帯電話への有料通話サービス「SkypeOut」、電話番号を取得できる「SkypeIn」、ボイスメール、通話転送が含まれる。
今回の提携についてMySpaceの共同創業者で現CEOであるChris DeWolfe氏は、「我々のネットワークには地理的な境界はなく、インターネット通話は我々のメンバーが互いにコミュニケーションをとるための自然な一歩である」と説明している。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://about.skype.com/2007/10/myspace_and_skype_announce_par.html
MySpaceIM(英文)
http://www.myspace.com/myspaceim
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/10/18 11:32
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