法務省は25日、水戸少年刑務所の被収容者120人分などの個人情報が、ファイル交換ソフトのネットワーク上に流出したことを明らかにした。同刑務所の元職員がこれらのデータを持ち出して自宅のPCに保存していたところ、ファイル交換ソフトを通じてウイルスに感染したため流出した。
被収容者の情報では、氏名と生年月日、本籍地のほか罪名に関する情報も記載されていた。また、900人の職員の氏名と官職も含まれていた。法務省矯正局によれば、元職員は2007年4月頃、故障した上司の業務用PCのデータ復旧を依頼され、データを自宅に持ち帰って作業していたという。
元職員は、データ復旧ソフトがインストールされた私物PCでこのデータの復旧を試みたが失敗し、その後もデータを消去せずにPCを使い続けていたところ、ファイル交換ソフトを通じてウイルスに感染。遅くとも2007年9月下旬までにデータが流出した。元職員は、上司の許可を得ずに業務用PCを持ち出していたという。
法務省矯正局では今後、個人情報が流出した被収容者および職員に対して謝罪を行なうとともに、今回の流出に関する調査の結果次第では関係者への処分も検討するとしている。
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■URL
法務省
http://www.moj.go.jp/
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( 増田 覚 )
2007/10/26 16:56
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