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ぷららが個人会員に迷惑メール対策を無償提供、2008年1月末から


 ぷららネットワークスは、現在有料で提供している3種類の個人会員向け迷惑メール振り分けサービスを一本化し、2008年1月31日から全個人会員に無償提供する。新サービスは申し込み不要で、初期状態から振り分け機能が有効な状態で提供する。なお、現行3サービスは11月下旬で新規受付を終了し、2008年1月下旬に提供を終了する。

 同社は現在、個人会員向け迷惑メール振り分けサービスとして、ベイジアン形学習フィルタを採用した「迷惑メール振り分けサービス」を無償で提供するほか、ユーザーのメールソフトでメールを確認できる「POP接続オプションつき迷惑メール振り分けサービス」、迷惑メールを振り分けるフィルタをユーザーが学習させることができる「個人別学習迷惑メール振り分けサービス」をそれぞれ月額210円で提供している。

 新サービス「新迷惑メール振り分けサービス(仮称)」では、迷惑メールの構造から“スパムらしさ”を抽出して判定する「ヒューリスティック」、既知のスパム情報をもとに生成した定義ファイルをもとに判定する「シグネチャ」、不正なキーワードの頻度に応じて判定する「キーワードフィルタ」など複合的な判定ロジックを活用し、従来以上に高精度な振り分けシステムを導入するという。

 具体的には、迷惑メール専用フォルダに振り分けられたメールがある場合、週に1回通知メールを送信する。また、ぷららのメールサーバー側で自動的に迷惑メールを判定するほか、迷惑メールと判定するレベルを「高」「中」「低」「オフ」の4段階から設定することも可能だ。

 迷惑メールと判定されたメールの対処方法としては、「ぷららの迷惑メール専用フォルダに振り分け」「破棄」「件名に[meiwaku]を挿入」の3つから選べる。あらかじめ設定した送信者やタイトルなどの条件に合致するメールについては、迷惑メールと判定せずにそのまま受信できる。振り分け機能が不要な場合は、設定画面で無効にすることも可能だ。

 新サービス提供開始日は2008年1月31日だが、12月上旬より既存の迷惑メール振り分けサービス利用者の事前設定期間を設け、新サービスの迷惑メール判定レベルや迷惑メールと判定されたメールの扱いに関する設定変更を可能とする。

 同社が実施した調査によれば、迷惑メール対策が必要であると感じながらも、「申し込み方法がわからない」「サービスの存在そのものを知らない」などの理由で、対策を施していない人が目立ったという。また、複数ある類似サービスを使い分けられなかったり、従来の個人別学習迷惑メール振り分けサービスでは煩雑な作業が必要であったりと、「使いやすいサービスとなっていないことが課題だった」(ぷらら)。

 そこで今回、現在の迷惑メール振り分けサービスをまとめて無料化し、申し込み手続き不要で標準提供に踏み切ったという。なお、全個人会員に対して迷惑メール振り分け機能を標準で無償提供するのは、国内大手ISPのPOP受信のメールサービスでは初めてとしている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.plala.or.jp/corporate/news_releases/2007/nov/20071101.html

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( 増田 覚 )
2007/11/01 16:16

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