欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は16日、域内の全域の羊とヤギについて、電子タグを必須とするシステムの導入を提案したことを明らかにした。食品安全および動物自体の健康管理の観点からもトレーサビリティをいかに実現するかで世界各国で方策が練られているが、究極の手段ともいうべく電子タグの導入をついに宣言することになった。
EUでは、2004年にすでにトレーサビリティ実現のための方策を導入することが決定されていた(21/2004規則)。しかし当時は電子タグシステムが十分開発されておらず、現実的な導入は見合わせた経緯がある。当時は、導入よりは研究開発を促進することについて同意され、導入も時機を待たずして行なわれるべきことが採択されていた。
今回、欧州委員会は、研究開発の結果を報告するとともに、この導入を宣言するに至った。報告によれば、2009年までに電子タグが導入される予定であるという。EUのWebサイトではFAQも公開され、普及に向け準備が進んでいることをアピールしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/1704&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
FAQ(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=MEMO/07/468&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
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( Gana Hiyoshi )
2007/11/19 11:59
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