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詐欺的ソフトの日本語版に引き続き要注意、ウェブルート11月度調査


詐欺的ソフトウェア「AdvancedCleaner」の警告画面
 ウェブルート・ソフトウェアは4日、「11月の国内トップ10スパイウェアランキング」を発表した。ランキングは、同社のサイトが無償提供しているオンラインスパイウェア検索ツール「Spy Audit」で収集したデータを基にしている。

 アドウェアの11月のランキングは、1位が詐欺的ソフトウェアの「DriveCleaner」、2位が広告を表示するアドウェアの「Virtumonde」、3位が詐欺的ソフトウェアの「System Doctor 2006」となった。1位のDriveCleanerと3位のSystem Doctor 2006は、いずれもユーザーの同意なしにインストールされ、Windowsのスタートアップに登録されるシステムメンテナンス/セキュリティアプリケーション。ウェブルートでは、このプログラムを自分でインストールした覚えがない場合には、削除を推奨している。

 同種の詐欺的ソフトウェアの動向としては、「AdvancedCleaner」がスパイウェア検索ツールの定義ファイルに組み入れられている。AdvancedCleanerは、実際には存在しないセキュリティリスクを過度に報告し、製品版の購入を促す詐欺的ソフトウェア。既に日本語版も存在しており、「注意!xx個のアダルトコンテンツが見つかりました」などと偽のスキャン結果を表示し、ユーザーの不安を煽るという。

 また、AdvancedCleanerはユーザーの不安を煽ってインストールさせる手法のほか、トロイの木馬によりインストールされるケースも存在。AdvancedCleanerにはユーザーにより削除する方法も提供されているが、トロイの木馬によりインストールされた場合には、削除してもトロイの木馬を駆除しない限り、再度インストールされるという。

 トロイの木馬の11月のランキングは、1位が他の脅威をダウンロードする「Trojan-Downloader-Zlob」、2位はバックドアを仕掛ける「Trojan-Backdoor-Poebot」、3位もバックドアを仕掛ける「Trojan-Hoja」となった。

 ウェブルートでは、既存のアドウェアは減少傾向にあるが、一方で詐欺的なセキュリティソフトが増加傾向にあり、日本語版も減る気配がないと警告。セキュリティアップデートをきちんと適用して、ウイルス対策ソフトおよびスパイウェア対策ソフトを導入するなど、トロイの木馬への感染を防ぐ対策はもちろんのこと、容易なオンライン上のソフトウェアのインストールにも十分注意が必要だと呼びかけている。


関連情報

URL
  ウェブルート・ソフトウェア
  http://www.webroot.com/jp/

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( 三柳英樹 )
2007/12/04 15:48

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