米Ask.comは11日、利用者のプライバシーを守るための新サービス「AskEraser」を発表した。Ask.comサーチエンジンを利用する際に、サーバーが取得した検索テキスト全文、IPアドレス、ユーザーID、セッションIDをすべて削除できる。
AskEraserを利用するには、Ask.comホームページや検索結果ページ右上に表示されるはAskEraserリンクをオンにするだけだ。それ以降、Ask.comのWeb、画像、ニュース、ブログ、ビデオ、地図、AskCity検索において、Ask.comのサーバーが入手するこれらの情報はすべてサーバーから削除される。削除に要する時間は数時間以内としており、できるだけ早く作業を完了させることにしている。
サーチエンジンが情報を収集することに関しては、Ask.comだけでなく、GoogleやMicrosoftも問題意識を持っている。Ask.comに関しては7月にMicrosoftとともに共同文書を発表し、インターネット業界としてプライバシーを守るための方法を確立するために協力していくことを明らかにしていた。
また、すでにAsk.comは、収集したユーザーのIPアドレスやユーザーID情報を18カ月後に完全に削除することを公約している。今回発表されたAskEraserは、この方針をより推し進めたものといえる。
AskEraserは、11日から米国と英国で開始されたが、2008年中には世界中のAsk系サーチエンジンで利用できるようになる予定だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.irconnect.com/askjinc/pages/news_releases.html?d=132847
Ask.com公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.ask.com/2007/12/ask-launches-as.html
■関連記事
・ MicrosoftとAsk.com、サーチエンジンのプライバシー保護基準作成呼びかけ(2007/07/24)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/12/12 12:23
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