P2Pクライアントの中で、LimeWireが他のアプリケーションを圧倒するほどのシェアを持っていることが明らかになった。デジタル音楽業界情報を扱うニュースサイトのDigital Music Newsと、P2P業界やインターネット上のエンターテイメント調査を行なっている調査会社のBigChampagneによる共同調査の結果によるものだ。
この調査によると、調査対象となった世界のPCの36.4%にP2PクライアントのLimeWireがインストールされていたとしている。前年同時期の調査では、この数字は34.1%だったことから、増加率は少ないと言えるが、年間を通してLimeWireがこの分野のアプリケーションで大きなシェアを持っていることが明らかになった。
ただし、この調査は「PC Pitstop」というWebサイトで、PCのパフォーマンスやスパイウェアなどをオンラインでスキャンしたユーザーを対象に行なわれたものであることに注意が必要だ。PC Pitstopは約150万以上の利用者がおり、これらが今回の調査対象となったとされる。
LimeWireを開発しているLime Group LLCは最近、不公正な競争手法を巡る裁判で敗訴し、それ以外にも全米レコード協会からの著作権侵害訴訟を受けている。しかし、このような状況の中でも無料コンテンツを求めるユーザーがLimeWireを熱烈に支持しているという現状が明らかになった格好だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://digitalmusicnews.com/stories/120907limewire/view
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/12/14 11:49
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