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FTTHのNTT東西のシェアが7割超える、総務省調査


 総務省は25日、電気通信事業分野の競争評価の一環として、2007年度第2四半期(9月末時点)のシェアデータを公表した。

 ブロードバンド全体の契約数は2,775万1,000件で、前期(2007年6月末)から2.1%増加。内訳は、ADSLが1,348万3,000件(2.2%減)、FTTHが1,051万9,000件(8.4%増)、CATVインターネットが374万9,000件(1.6%増)など。事業者シェアは、NTT東西が44.9%(前期44.0%)、ソフトバンクグループが18.5%(19.2%)、イー・アクセスが6.8%(7.0%)などで、NTT東西のシェア拡大傾向が続いている。

 ADSLの事業者シェアは、NTT東西が37.4%(前期37.7%)、ソフトバンクBBが37.4%(37.2%)、イー・アクセスが14.1%(13.9%)、アッカ・ネットワークスが7.6%(7.7%)など。全国ではNTT東西とソフトバンクBBのシェアが拮抗しており、西日本地域ではソフトバンクBBのシェアが40.1%で1位となっている。

 FTTHの事業者シェアは、NTT東西が70.5%(前期69.9%)、電力系事業者が10.2%(10.1%)、KDDIが6.3%(6.5%)、USENが5.3%(5.7%)など。NTT東西のシェアが7割を超え、増加傾向も続いている。戸建ておよびビジネス向けサービスではNTT東西のシェアが77.8%に達し、集合住宅向けサービスでも60.9%と6割を超えている。

 IP電話の利用番号数は1,595万件(前期比4.4%増)。事業者シェアは、ソフトバンクBBが29.7%、NTTコミュニケーションズが20.3%、NTT東日本が14.9%、NTT西日本が12.3%、KDDIが7.8%など。050番号ではソフトバンクBBのシェアが46.4%、0AB~J番号ではNTT東西のシェアが75.3%でそれぞれ1位となっている。

 加入電話(NTT加入電話、直収電話、0AB~J番号のIP電話、CATV電話の合計)の契約数は5,908万契約。加入電話全体に占めるNTT東西のシェアは88.2%(前期87.6%)で、わずかではあるが減少傾向にある。

 移動体通信(携帯電話・PHS)の契約数は1億429万件で、前期から1.2%増加。事業者別のシェアは、NTTドコモグループが51.1%(前期51.6%)、KDDIが28.0%(27.9%)、ソフトバンクモバイルが16.4%(15.9%)、PHS(NTTドコモを除く)が4.6%(4.6%)。NTTドコモグループのシェアが減少し、KDDIとソフトバンクモバイルが増加している。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/071225_4.html

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( 三柳英樹 )
2007/12/25 20:12

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