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「Google Sky」に多数の新レイヤー、観測衛星画像や歴史的天体図など


「Google Sky」の日本語コンテンツ
 米Googleは9日、「Google Earth」で利用できる天体観測モード「Google Sky」に、新たなコンテンツを多数追加したと発表した。

 基本的にコンテンツは英語で提供されているが、今回提供されるコンテンツの多くは解説文が日本語に翻訳されるなど、日本のユーザーにとっても有用な内容となっている。いずれもGoogle Earth 4.2以上の日本語モードで見ることができる。

 Google Skyモードに入ると、最初の画面で多数のコンテンツのメニューが星状に表示されるので、そこから表示したいレイヤーを選んで追加していくことができる。

 新コンテンツとして、観測衛星からの画像が多数追加されている。これには、NASAの観測衛星Chandraからのエックス線画像、Spitzer宇宙望遠鏡と衛星IRASからの赤外線画像、衛星GALEXからの紫外線画像、WMAPによる宇宙背景放射の画像が含まれている。

 歴史的地図を収集しているDavid Rumseyコレクションによる天体図も公開された。この中には1792年にまで遡る天体図も含まれており、時の経過とともにどのように宇宙に関する認識が変化してきたかを知ることができる。また、天文学者のJohannes Heveliusが1690年に描いた100以上の天体図も見ることができる。

 さらに、米国の公共ラジオ局NPRによる番組「Earth and Sky」で収録された星や銀河、惑星に関するポッドキャスト番組、最新の天体観測イベントに関する情報を提供するVOEventNetによるコンテンツも提供される。

 このほか、Google SkyコミュニティがGoogleの掲示板に投稿したコンテンツを見ることができるSky Communityレイヤーも用意されている。

 今回の発表に合わせてGoogleは「Sky API」も公開した。これは、Google Skyに提供されている画像を利用してマッシュアップを作ることができるAPIだ。すでにiPhoneでGoogle Sky画像を見ることができるハックなどが公開されているという。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.google.com/intl/en/press/annc/sky_20080109.html
  Google LatLong公式ブログの該当記事(英文)
  http://google-latlong.blogspot.com/2008/01/next-generation-of-google-sky.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/01/10 11:41

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