シマンテックは、2007年12月のスパム動向をまとめた月例スパムレポートを発表した。スパムの動向としては、クリスマス・年始などのイベントに絡めた「ホリデースパム」が急激に増加したほか、石油の価格高騰や米大統領選挙などに絡むスパムなどが登場したとしている。
2007年12月にメールゲートウェイで検出されたスパムの割合は全メール中の75%で、11月の72%から増加。特にクリスマス前の数日間には最高83%に達したという。
今回のホリデースパムの特徴としては、「buyholidaygiftshare.com」といったホリデーに関するキーワードを絡めたドメイン名を使用したものが多かったという。また、メールの題名や添付画像にもホリデー関連のキーワードを使用し、ホリデーギフトであるという印象を与えようとするものが多かったとしている。
この他に特徴的なスパムとしては、「過去のスパムによる詐欺の被害者に対して賠償金として10万ドルを支払う」と偽って被害者をさらに騙そうとするスパムや、石油の価格高騰に便乗して「不正なガソリンスタンドのリスト」と称してトロイの木馬をダウンロードさせようとするスパム、米大統領選挙に便乗したスパムなどを紹介。また、最近数週間では簡体字中国語によるスパムが増加しており、シマンテックでは中国のスパム攻撃者が新しい手法の効果を試す目的で、この種のスパムを大量送信していると分析している。
関連情報
■URL
Symantec Spam Report - January 2008(英文)
http://www.symantec.com/content/en/us/enterprise/media/security_response/whitepapers/Symantec_Spam_Report_-_January_2008.pdf
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・ 音声スパムや地球温暖化に絡めたスパムが登場、シマンテック月次レポート(2007/11/07)
( 三柳英樹 )
2008/01/21 15:02
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