デンソーは4日、総務省の「ユビキタス特区」認定を受け、北海道網走市において車車間通信の一般道路試験を4月に開始すると発表した。669~679MHzのUHF帯と5.8GHz帯の電波を利用した試験を2011年3月まで実施する予定で、安定した通信状態を確保できるよう車載通信機の性能と信頼性を高めていくという。
網走市には、デンソーの子会社である株式会社デンソー網走テストセンターがある。また、市内の地形は高低差があり、国道や道道、市道が混在しているほか、吹雪などによる視界不良時の試験も可能だという。テストコースと一般道路での試験結果を効率的に対比できるとしている。
車車間通信は、車両に搭載した通信機同士が電波を交信して情報を送受信する技術で、衝突事故防止システムなどへの活用が期待されているという。
なお、ITS(高度道路交通システム)関連ではこのほか、茨城県つくば市や愛知県豊田市、広島県広島市などで6件のプロジェクトがユビキタス特区の対象に選ばれている。
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ニュースリリース
http://www.denso.co.jp/ja/newsreleases/080204-01.html
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( 永沢 茂 )
2008/02/04 18:42
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