マカフィーは5日、ウイルスおよび不審なプログラムの2008年1月における検知数ランキングを公表した。マカフィーが5万社以上に提供するセキュリティ製品「McAfee Managed Total Protection」で捕捉した情報をもとに、ランキングを算出している。
ウイルスの検知マシン数によるランキングは、1位が「Generic Downloader.bk」の3,257件、2位が「Generic!atr」の1,734件、3位が「VBS/Psyme」の1,289件、4位が「Spy-Agent.bv.dldr」の1,061件、5位が「Generic.dx」の801件など。
ウイルスのファイル数によるランキングでは、1位が「W32/Fujacks!htm」の160,523件、2位が「W32/Fujacks.s」の36,494件、3位が「W32/Fujacks.dam」の34,846件と、上位をW32/Fujacksが占めている。これについてマカフィーでは、W32/Fujacksはいったん感染すると同じコンピュータ上のファイルに感染を広げるため、件数が格段に多くなったと推定している。
検知件数では、従来同様にトロイの木馬が半数を占め、不審なサイトへのアクセスや、メールに仕掛けられたURLで誘導される不正サイトからのダウンロードが、主な感染ルートになっているという。マカフィー技術統括本部長の加藤義宏氏は、「感染ウイルスの流行から企業ネットワークを守るには、ネットワーク上のクライアントPCすべてを統合的に多層的に管理、監視することが今後の大きな課題であると思われる」とコメントしている。
不審なプログラムの検知マシン数によるランキングは、1位が「Generic PUP.g」の1,151件、2位が「Exploit-MIME.gen.c」の1,078件、3位が「Winfixer」の803件、4位が「Adware-GAIN」の747件、5位が「Generic PUP.e」の576件など。順位には多少の変動があるものの、前月とランキングの内容はほとんど変化はない。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/japan/
■関連記事
・ 2008年はWebやWindows Vistaに関する脅威が増大、マカフィーが予測(2007/12/04)
・ 不正サイトへの誘導スパムは減少したが引き続き警戒を、マカフィー調査(2007/11/06)
( 三柳英樹 )
2008/02/06 10:56
- ページの先頭へ-
|