シマンテックは、1月のスパム動向をまとめた月例スパムレポートを発表した。動向としては、全送信メッセージ中のスパムの割合は約78.5%だったほか、バレンタインを反映したスパムなどを紹介している。
1月にメールゲートウェイで検出されたスパムの割合は全メール中の78.5%。「一般的に、スパムの活動はホリデーシーズンの後に弱まる」とされているが、2007年12月の75%から増加する結果となった。
また、2007年11月以降、3カ月連続でヨーロッパを発信源とするスパムの数が、北米を発信源とするスパムを上回る傾向が続いているという。シマンテックは、「スパム発信国(推定)が明らかに移っていることを示している」と分析する。
1月のスパムとしては、バレンタインギフトの利用を煽る広告メールを紹介。ヨーロッパやアジアでは出会い系サイトに誘導される場合もあるという。また、米財務省のロゴを利用して正規のメールと偽り、早期および予期せぬ税金還付を保証するという内容のスパムを紹介している。
そのほか、画像スパムが減少傾向であるとし、1月の全メッセージ中、画像スパムは8%以下だった。スパムの平均メッセージサイズは縮小しているという。シマンテックが過去に発見したスパムの中から、特に奇妙なスパムも紹介している。ガソリン価格高騰を反映してか、「肥料から作った電力とガスを友人や家族に販売できる。1トンの肥料で50リットルのディーゼル燃料を手に入れられる」などと書かれたスパムを挙げている。
関連情報
■URL
シマンテック
http://www.symantec.com/ja/jp/index.jsp
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・ ホリデーシーズンに絡めたスパムが急増、シマンテック月次レポート(2008/01/21)
( 野津 誠 )
2008/02/12 11:10
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