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掲示板への書き込み制限に対応した家庭向けフィルタリングソフト

デジタルアーツが「i-フィルター」新バージョン

i-フィルター 5.0のパッケージ
 デジタルアーツは、有害サイトの閲覧を制限する家庭向けフィルタリングソフト「i-フィルター 5.0」を発売する。発売日はパッケージ版が2月29日で、1ライセンス6,090円、2ライセンス9,135円。ダウンロード版が2月25日で、1ライセンス4,200円。利用期間は1年間、次年度以降は4,200円の更新パックが必要となる。対応OSはWindows Vista/XP/2000。

 i-フィルター 5.0は、アダルトや犯罪・暴力、コミュニケーションなど67カテゴリの中から、ユーザーが指定したサイトを遮断できる。子供の成長にあわせて、「小学生向け」「中学生向け」「高校生向け」などフィルタリングの強度を変えられる。2008年1月時点でデータベースに登録されている約766万サイト(うち日本語サイトは268万)に対応するほか、未登録のサイトについてもサイト内の単語を解析してフィルタリングする。

 新機能としては、ブログや掲示板への書き込みをブロックできるようになったことが特徴。これらのサイトにアクセスして不特定多数の人物と連絡を取ったり、他人への誹謗中傷や個人情報を書き込むことを防げるとしている。さらに、ショッピングサイトやオークションサイトの閲覧は許可しつつも、購入ページのみを遮断する機能も搭載した。

 「従来の技術は遮断するかしないかだったが、ブログや掲示板を利用する子供は、被害者になるだけでなく加害者にもなりうる。今回の『見せるけど書き込ませない』という機能は、家庭向けフィルタリングソフトでは初めて。『万が一を防ぎたいけれど、見せたい』という保護者の思いを実現した。」(デジタルアーツ経営企画部の大谷涼氏)

 また、検索結果ページへのフィルタリングでは、有害・悪質な単語を含む検索結果を画像に置き換える機能を追加。ユーザーが登録した単語のみを伏せ字で表示することも可能となった。これまではフィルタリング対象のサイトでも、検索結果ページ上では概要が表示されていた。


書き込みブロック・購入ページブロック 検索結果フィルター・単語フィルター

デジタルアーツ代表取締役社長の道具登志夫氏
 子供のインターネット利用を管理する機能では、検索単語や閲覧したサイトのランキングを表示するほか、閲覧したサイトのカテゴリ内訳をグラフで確認することも可能。インターネット利用時間については、曜日と時間帯で構成される時間割表のマス目をドラッグするだけで、利用時間を制限できる。

 このほか、ソフトのインストール時に戸惑わないようにするため、「かんたんインストール」ボタンを用意。指示に従ってボタンを押すだけで、インストールできるようにした。さらに、サポートセンターに頻繁に寄せられる問い合わせ事例を紹介する「かんたんナビゲーション」も追加した。

 内閣府が2007年11月に実施した調査によると、フィルタリングソフトの必要性を感じている人は、「必要である」(62.8%)と「どちらかといえば必要である」(13.5%)を合わせて7割を超えた。その一方、総務省が2007年5月に発表した調査では、パソコンでのフィルタリングソフト利用率は11.7%にとどまっている。

 こうした状況についてデジタルアーツ代表取締役社長の道具登志夫氏は、「昨今は携帯電話向けのフィルタリングに注目が集まるが、総務省ではパソコンに対するフィルタリング導入も要望している」として、2008年は「フィルタリング元年」になると話す。同社では今後、全国の家電量販店やセミナーを通じてフィルタリングの普及を図り、今後1年間でユーザー数30万人を目指すとしている。


インターネット利用時間の制限機能 インターネット利用状況の確認機能

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.daj.jp/company/release/2008/r021301.htm

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( 増田 覚 )
2008/02/13 15:17

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