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Mozilla MessagingのWebサイト
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Mozillaは19日、Mozilla Foundationの完全子会社「Mozilla Messaging Inc.」が業務を開始したと発表した。メールに焦点を当てた組織として、「Thunderbird 3」の開発などに取り組む。
Mozilla Messagingは、同じくMozilla Foundationの完全子会社であるMozilla Corporationとは姉妹会社との位置付けになるという。ただし、Mozilla CorporationがWebに焦点を当てているのに対し、Mozilla Messagingでは、インターネットのメッセージングとコミュニケーションの分野全体に焦点を当てる。なお、まずはThunderbird 3の開発を手がけるが、メール製品だけに限定しないとしている。
Thunderbird 3では、既存のカレンダーアドオン「Lightning」の統合や、検索機能の改良、ユーザー体験全般の向上を中心に大幅な改善を行なう予定で、2008年後半にもリリースしたい考えだ。新会社の業務開始にあたって公開されたFAQでは、「Mozilla Messagingの設立は、ある意味でThunderbirdの再生と言える」とも表現している。
Mozillaは2007年9月、Firefoxの開発に注力することなどを理由として、Thunderbirdをスピンアウトするとし、そのための子会社を設立することを発表。新会社に対して、Mozillaから300万ドルの資金を拠出することなどを公表していた。
Mozilla MessagingのDavid Ascher CEOは、「私たちのチームは皆、人々が愛用し、インターネットソフトウェアの重要な分野における選択肢の基盤を築く、優れたメール製品の開発に全力を投じます」とコメントしている。
関連情報
■URL
Mozilla Messaging(英文)
http://www.mozillamessaging.com/
ニュースリリース
http://www.mozilla-japan.org/press/releases/2008/02/19/
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( 永沢 茂 )
2008/02/19 18:27
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