イー・アクセスは11日、アッカ・ネットワークスが7日に実施した固定価格取引による自己株式の取得について、質問状を提出したことを明らかにした。イー・アクセスでは、18日までにアッカからの回答が無い場合や、回答が不十分と判断した場合には、法的手段も検討するとしている。
イー・アクセスは、1月11日時点でアッカの株式13.10%を保有する筆頭株主としてアッカに対して経営改革を求めてきたが、アッカが透明かつ公正な手段で市場を通じて行なう自己株式の取得は歓迎するとしながらも、アッカが7日に実施した固定価格取引による株式取得には問題があると考えていると説明している。
イー・アクセスでは、アッカの7日の株式取得について、1)株主に対する周知・検討の時間が与えられていない中で、通常の取引時間外である午前8時45分に12,820株の売買を成立させる手法は、市場立会外における実質的な相対取引であり、株主総会決議を要求する会社法の定めに違反するのみならず、一般投資家の利益を損ねる、2)総発行株式数の10.3%、アッカの2007年12月期の当期純利益14.7億円をはるかに上回る19.2億円の大規模な自己株式買い付けを、社外取締役を派遣している三井物産1社を対象に実施した点――の2点を問題点として指摘。この点については7日付で、金融庁および証券取引等監視委員会に対して調査を依頼したことも明らかにした。
イー・アクセスでは、こうした経緯からやむなくアッカに対して質問状の提出に踏み切ったとして、18日までにアッカから回答が無い場合、または回答内容が不十分と判断した場合には、法的手段を検討せざるを得ないと考えているとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.eaccess.net/cgi-bin/press.cgi?id=715
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( 三柳英樹 )
2008/03/11 17:13
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