米YouTubeは11日、企業や個人がYouTubeをカスタマイズするための一連のAPIを公開した。YouTubeはこれまでもAPIを公開していたが、「できるだけオープンにするため」に新たなAPIが公開された。
APIからは2つの方法で認証を行なうことができ、アプリケーションやWebサービスからYouTubeにログインできる。そのため、APIから動画をアップロードしたり、動画へコメントを記入したり、プレイリストの編集などを行なうことができる。さらに、YouTubeがローカライズされている18カ国語で人気のあった動画や評価の高い動画などのフィードを取得したり、検索を行なうことができる。
YouTubeプレーヤーをかなり高度なレベルまでカスタマイズできるようになったことも大きな特徴だ。JavaScript APIが提供されており、これを使ってプレーヤーの再生、停止、ミュートなどを制御したり、プレーヤーの現在状況や動画の長さなどのデータを取得することもできる。
さらに「chromeless player」を使えば、YouTubeプレーヤーの外見を完全に変えるてしまうことができる。例えば、ボタンやコメントの表示方法を変更し、自分のWebサイトのデザインに合わせるといったカスタマイズが可能だ。別に提供されているFlash APIを使用すれば、YouTubeプレーヤーそのものを自分のFlashアプリケーションに組み込んで利用することも可能になる。
今回のAPI公開に伴い、YouTubeの利用規約も改定されており、利用する前に確認することが推奨されている。
YouTube公式ブログによれば、今回公開されたAPIを利用する企業が既に現われているという。例えばゲーム会社のElectronic Artsは、公開予定のゲーム「Spore」でユーザーが作成した生物の動画をキャプチャして、YouTubeにアップロードできるようにした。また、カリフォルニア大学バークレー校は、同校が利用しているオープンソースの講義キャプチャソフトウェアにこのAPIを使用し、自動的に講義をYouTubeにアップロードできるようにしている。
関連情報
■URL
YouTube API(英文)
http://code.google.com/apis/youtube/overview.html
YouTube公式ブログの該当記事(英文)
http://www.youtube.com/blog?entry=yFlR6EEySg8
YouTube API公式ブログの該当記事(英文)
http://apiblog.youtube.com/2008/03/something-to-write-home-about.html
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・ YouTubeをテレビ画面で利用可能、HDDレコーダーのTiVoがサービス提供へ(2008/03/13)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/03/13 12:31
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