欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会はこのほど、学校間をインターネットで接続して形成された学校ネットワークである「eTwinning」への参加校が、プロジェクト開始3年で35,000校に達したと発表した。また、3月14日から16日までルーマニアのブカレストでeTwinningに関する会議が開催され、参加校が提出した教育プロジェクトのうち優秀なプロジェクトの発表があった。
eTwinningは2005年1月に開始され、欧州全体から順調に参加校が増加している。このプログラムは、生涯教育を念頭に置いたプログラムである「Lifelong Learning Programme」の中の1つのアクションとして位置付けられており、教育関連のプログラムとしては欧州委員会が特に力を入れているものだという。
eTwinningネットワークを通じて参加校は、教育プログラムについて、無料で域内の協力校を見つけることができる。2008年はオンラインコミュニティの促進に力を入れており、知識の共有およびディスカッションプラットフォームの開発に重点を置いているという。
今回の会議では、教育プロジェクトコンテストに400校の参加があったことが報告された。このような盛況ぶりに、教育・訓練・文化・若者担当委員のJan Figel氏は、eTwinningは成功したプログラムであり、今後も発展が期待されると述べた。プロジェクトコンテストの最終発表は5月に予定されており、年齢カテゴリー別で3件、科学・数学部門で1件の計4件が選抜される予定。最終選考への進出者が発表されているが、17カ国にわたっており、最近EUに加盟した旧東側諸国も健闘しているようだ。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/08/443&format=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
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( Gana Hiyoshi )
2008/03/17 15:18
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