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「Vector」で公開されていたソフト2種、PC情報を無断送信


 ベクターは14日、同社が運営するソフトウェアのダウンロードサイト「Vector」で公開していた一部ソフトウェアが、PCの情報を無断で送信したとして、公開を停止した。これらのソフトウェアの開発者は、ソフトウェアのシリアル番号の不正利用を防ぐことなどが目的だったと説明している。

 ベクターによれば、PCの情報を無断で送信していたのは、重複ファイル検索・削除ソフト「DDChecker」とマルチメディアプレーヤー「TN Player」の2種類。ダウンロード数は合計721回に上るという。これらのソフトウェアの開発者は、ほかにも7種類をVectorで公開していたが、いずれも情報の不正送信は行なわれていなかったとしている。

 ソフトウェアが送信していた情報には、ソフトウェアの登録番号(シリアル番号)とバージョン番号のほか、ユーザーのPCのMACアドレスやCPU、メモリ容量、コンピュータ名、OS名、OSのID番号などが含まれる。これらの情報は、ソフトウェア開発者が運営するサイトに送信されていた。ベクターでは、該当するソフトのユーザーで、情報を送信されることを承諾できない場合は、ただちにソフトの利用を中止してほしいと呼びかけている。

 なお、これらのソフトウェアの開発者は、自らのサイトで今回の件に関してコメントを発表。それによれば、ユーザーから入手した情報の利用目的については、1)ソフトのシリアル番号の不正利用の防止、2)ソフトの利用者の環境を考慮し、遅くなる処理(重い処理)の許容範囲を推測するため――と説明。特に2点目については、「スパイウェアの領域に入っていると言われても全く言い訳のできない事でありますので、私の考えが間違えていたと反省しております」と謝罪の言葉を記している。


関連情報

URL
  「DDChecker」および「TN Player」の公開停止の件につきまして
  http://www.vector.co.jp/info/080314_system_maint.html
  「DDChecker」および「TN Player」の公開停止の件につきまして【08.03.15追記】
  http://www.vector.co.jp/info/080315_ddchecker.html

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( 増田 覚 )
2008/03/18 20:44

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