日本銀行松江支店は22日、業務資料がインターネット上に流出したことを明らかにした。支店職員が私物PCでファイル交換ソフト「Winny」を使用していたところウイルスに感染し、これらの資料が流出した可能性があるという。
流出したのは特定の金融機関に関する情報で、金融機関の決算状況を分析した資料や、金融機関の国庫国債事務に関する資料が含まれていた。決算の分析資料では、取引先の企業数社が「破綻懸念先」と記載されていたという。これらの資料は、インターネット上の画像掲示板サイトに掲載されていた。
日本銀行松江支店では21日午前10時半頃、匿名の連絡を受けて今回の情報流出を把握。その後、流出した情報に記載されていた金融機関などに対して、個別に事情を説明し、謝罪を行なった。また、これらの情報が掲載されていた画像掲示板サイトに対しては情報の削除を依頼し、すでに削除されているという。
日本銀行松江支店によれば、支店職員は上司の了解を得ず業務資料を自宅に持ち帰り、自宅の私物PCで作業していた。その後、ファイル交換ソフト「Winny」を使用していたところウイルスに感染、これらの情報が流出したと見ている。
今回の情報流出について日本銀行松江支店は、「ご迷惑をおかけした関係者の皆様に対し、誠に申し訳なく思っております」とコメント。今後は、店内の情報管理や資料の取り扱いに関するルールを改めて徹底し、再発防止に万全を期すとしている。
関連情報
■URL
日本銀行松江支店における内部情報流出について
http://www.boj.or.jp/type/release/adhoc/un0803d.htm
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( 増田 覚 )
2008/03/24 12:40
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