Opera Softwareが開発している次期ブラウザの社内ビルド版が、Acid3テストに合格したことが26日、明らかになった。同社の開発者たちがブログで公開した情報とスクリーンショットによって明らかになった。
Acid3テストは、Web Standards Projectが3月に公開した標準規格達成率確認テストだ。Acid3では、特にWeb 2.0時代のWebアプリケーションの動作に必要なDOM、CSS、SVG、ECMAScriptの正常な動作確認に力を入れている。
Acid3テストでは、要求している標準規格の達成レベルが100点満点で表示された上で、アニメーションが正常に表示されなければならない。
今回、Operaの開発者たちが発表した情報によると、社内ビルド版で100点満点を達成し、かつレイアウトをほとんど完璧に表示できるようになったと説明している。また、この画面のスクリーンショットも公開した。ただし、レイアウトにはまだわずかながら乱れがあり、修正の余地があるとしている。
なお、Operaの最新正式版であるバージョン9.26では46点、公開されている最新スナップショットリリース版では77点で、レイアウト表示にも問題が生じている。
社内ビルド版で満点を達成できたとしても、正式版で達成できるかどうかは定かではない。同社の開発者たちによると、今後、満点を達成した社内ビルド版ではリグレッションテストが行なわれる。このテストでは、開発の変更によって予想外のバグが生じていないかが試されることになる。開発者たちは、Acid3テストに合格する公開テスト版を数週間以内に公開できるようになることを期待している。
関連情報
■URL
Operaデスクトップ開発チーム公式ブログの該当記事(英文)
http://my.opera.com/desktopteam/blog/2008/03/26/opera-and-the-acid3-test
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/03/27 10:39
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