Sophosは27日、サッカーの欧州選手権「EURO 2008」のチケット販売サイトが改竄され、ウイルスを感染させようとするスクリプトが埋め込まれていたことを公表した。
Sophosによると、欧州の大手チケット販売会社のWebサイトにおいてEURO 2008のチケット販売ページが改竄され、別のサイトからウイルスなどをダウンロードさせようとするスクリプトが埋め込まれていたという。
実際には、このページに埋め込まれたスクリプトにはバグがあったため、閲覧者がウイルスに感染する恐れは無かったが、このページはEURO 2008のチケット販売で検索すると上位に表示されるページのため、多数の犠牲者が出る可能性があったとしている。
Sophosの上級テクノロジーコンサルタントを務めるGraham Cluley氏は、「今回のケースはスポーツ競技を利用しようとした初めての例ではなく、サッカーファンを狙って発生している多くの詐欺と同様に、今後も多くのサイトで侵入被害を見ることになるだろう」とコメント。米国では2007年にスーパーボウルのサイトが乗っ取られるなど、攻撃者はしばしば大きなイベントを利用しようとしているとして、ユーザーに対してOSやセキュリティソフトなどを最新の状態に保つよう呼びかけている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.sophos.com/pressoffice/news/articles/2008/03/euro2008.html
SophosLabs公式ブログの該当記事(英文)
http://www.sophos.com/security/blog/2008/03/1226.html
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2008/03/31 15:13
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