総務省は3日、電気通信事業分野の競争状況に関する2007年度第3四半期(12月末)時点のシェアデータを公表した。DSLやFTTH、CATVを合計したブロードバンド全体の契約数は2,829万に上り、前期比で2.0%増加。シェアの内訳としては、NTT東西が45.8%(前期比3.7%増)と増加傾向にある一方、ソフトバンクグループが17.8%(同0.7%減)、イー・アクセスが6.6%(同0.2%減)と減少した。
ブロードバント契約数を個別に見ると、DSLの契約数は1,313万(同2.6%減)となり、減少傾向が続いた。シェアでは、ソフトバンクBBが37.6%(同0.2%増)と、NTT東西のシェア37.1%(同0.3%減)を初めて上回った。イー・アクセスは14.3%(同0.2%増)だった。東日本ではNTT東日本が36.0%、西日本ではソフトバンクBBが40.3%でそれぞれシェア1位となっている。
FTTHの契約数は1,132万(同7.8%増)と順調に推移。シェアではNTT東西が前期比0.7%増の71.4%(NTT東日本40.4%、NTT西日本31.0%)で増加傾向が継続した。一方、電力系事業者は10.2%(同±0%)、KDDIは6.1%(同0.2%減)でほぼ横ばいに推移した。戸建ておよびビジネス向けでは、NTT東西が78.0%(NTT東日本41.3%、NTT西日本36.7%、同0.2%増)、集合住宅向けでは、NTT東西が62.6%(NTT東日本39.2%、NTT西日本23.4%、同1.6%増)となっている。
また、IP電話の利用番号数は1,677万に上り、前期比で4.0%増。0AB~J番号の利用数は680万(同14.9%増)で増加傾向が見られた。一方、050番号は996万(同2.3%減)と減少した。IP電話全体のシェアでは、ソフトバンクBBが27.7%(同1.7%減)とNTTコミュニケーションズが18.5%(同1.6%減)とそれぞれ減少。これに対してNTT東西は29.5%(同2.7%増)で、初めてシェア1位となった。
このほか、加入電話(NTT加入電話、直収電話、0AB~JのIP電話、CATV電話の合計)の契約数は5,920万。一方、直収電話は466万(同4.0%増)、0AB~JのIP電話は680万(同14.9%増)と増加傾向が続いている。加入電話契約数全体に占めるNTT東西のシェア(NTT加入電話と0AB~JのIP電話の合計)は87.2%(同0.7%減)と、わずかに減少した。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080403_1.html
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( 増田 覚 )
2008/04/04 11:24
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