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「Live Search 地図検索」で東京中心部の3D建物表示を開始 |
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空中散歩できる「3Dツアー」機能も追加
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航空機から撮影した画像と位置情報データをもとに建造物を自動的に3Dオブジェクト化したとしており、方向や高度などの視点をマウス操作などで自由に変えて見ることができる。ブラウザはInternet Explorer 7/6とFirefox 2に対応しており、「Virtual Earth 3D」のActive Xのインストールが必要となる。 地図表示エリアの左上に、「地図」「航空写真」などと並んで「3D」という項目があり、これをクリックすることで3D表示に切り替えられる。現時点で対応している地域は、山手線内など東京中心部と、埼玉スタジアム2002など埼玉県の一部。具体的な時期は未定だが、今後、他の大都市や観光名所も3Dデータを用意していくという。 Live Search 地図検索（Live Search Maps）における3D表示は米国の一部都市で2006年10月にスタートし、その後、英国、イタリア、フランス、カナダでも開始。東京はアジアで最初の対応となり、これにより3D表示は6カ国・72都市に拡大した。 ● 空撮画像をもとに、小規模ビルまで自動的に3D化 Live Search 地図検索は、Microsoftが開発・提供する「Virtual Earth」をプラットフォームとして運用されており、3D表示のオブジェクトデータは、同社が買収したVexcel社の技術によって作成されたものだ。特殊カメラを搭載した航空機で高度1,600メートルを飛行し、空撮写真を連続的に撮影するとともに位置情報も取得。複数視点からの建物の見え方の違いなどをもとに建物の形状を割り出し、3D化する仕組みだ。建物のテクスチャも実際に撮影した画像を利用しており、屋上も含め、自動的にディテールまで再現できるのが強みだという。ランドマーク的な大きな建造物だけでなく、小規模の建物まで効率的に3D化できるとしている。 ただし、東京タワーやニューヨークの自由の女神像などの特に主要な建造物については、自動生成されたオブジェクトデータに対してさらに手を加えてブラッシュアップしているとした。 なお、スクロールや視点移動などの3D地図の操作は、マウスのほか、USB接続のゲーム用コントローラからも行なえる。バイブレーション機能を搭載したコントローラでは、地面や建物にぶつかると振動する仕掛けもある。
● スポットを空中散歩で巡る「3Dツアー」機能を追加 Live Search 地図検索には、地図上の任意の地点に「プッシュピン」を立て、写真やコメントを登録しておける機能や、プッシュピンの情報をグルーピングして「コレクション」として保存しておける機能がある。今回、3D表示の開始にともない、プッシュピンを立てた地点間を空中散歩するように自動的に移動して順番に表示する機能「3Dツアー」を追加した。各地点を表示している時間や、その建物の周りを360度回転させるといった表示手法も設定できる。3Dツアーを再生すると、各地点の3D地図を表示するのに同期して、プッシュピンに登録した写真も表示される。 マイクロソフトでは、旅行のアルバムとして使用したり、例えばマラソンのコースを再現するといった使い方が考えられるという。なお、3Dツアーは東京だけでなく、各国の3D地図間を移動できるため、有名な建造物を巡る世界ツアーを作成することも可能だ。 また、3Dツアーの模様をWMV形式の動画として保存する機能も備えた。動画ファイルには、各プッシュピンのタイトルとして登録した地名などのテキストが、映像と同期して自動的にテロップとして挿入されるようになっている。 マイクロソフトでは、このような機能を持つ3D地図を、専用のアプリケーション不要でWebブラウザから利用できる点が、Live Search 地図検索のメリットだと説明している。プッシュピンやコレクションの情報は広く公開するよう設定することも可能なため、それぞれに付与されるURLをメールで送ったり、ブログからリンクするだけで共有できる。URLを教えるだけで、3Dツアーを知人にも楽しんでもらえるとしている。
関連情報 ■URL Live Search 地図検索ベータ版 http://maps.live.com/ ニュースリリース http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3415 Vexcel社のサイト（英文） http://www.vexcel.com/ ■関連記事 ・ Microsoft、地図検索サービスで米国15都市を3D表示する新機能（2006/11/07） ・ 「Virtual Earth 3D」のバグ修復、日本語環境でもインストール可能に（2006/11/20） ・ Windows Live Mapsの新バージョン、3D表示機能がFirefoxに対応（2007/04/04）
（ 永沢 茂 ）
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