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新聞広告はネット検索や購入に繋がる傾向がある~米調査結果


 新聞に広告を掲載することによって、読者がインターネットで検索したり、購入にまで繋がる傾向があるとの調査結果が15日、Newspaper Association of America(NAA)によって発表された。

 この調査は、Googleの依頼によって、調査会社のClark, Martire & Bartolomeo社によって実施されたものだ。調査によると、新聞広告を見て商品に関心を持った読者のうち、67%はインターネットで追加情報を求めた。そしてそのうち70%が購入に至ったとしている。

 また、新聞広告が依然として有効であることも判明した。回答者の56%は、この1カ月間に最低1つの商品に関して、新聞広告で見た商品について調べたか、あるいは購入したと回答している。

 それだけでなく、新聞広告はWebサイトのトラフィック増加にも役立つ。新聞で見た商品について検索したと回答したユーザーのうち67%はインターネットで検索を行なっており、店に訪問した(48%)、店に電話で問い合わせをした(23%)、友人に訊ねた(23%)に比べても、かなり大きな割合だった。

 インターネットで検索した回答者の内訳を見ると、そのうち47%は商品のURLを直接入力し、その結果、68%が商品を購入した。

 次に回答者の31%は、サーチエンジンで検索を行なった。サーチエンジンの内訳は、Googleが69%、Yahoo!が19%、その他のサーチエンジンが12%。Google利用者のうち72%、Yahoo!利用者のうち76%が商品を購入したのに対し、その他のサーチエンジン利用者で商品を購入したのは49%だった。

 残りの22%の回答者は、ショッピングサイトやその他のサイトにまず最初にアクセスし、最終的にそのうちの79%が商品を購入したとしている。

 さらに新聞には別の効用もある。回答者の48%はインターネットで商品を見たのと同じ商品を新聞で見ることによって、商品に対する信頼感が増すと回答した。複数のメディアを使って商品を宣伝することに価値があることがわかる。さらに、そう回答した人の52%は、その商品を購入する可能性が増加したと回答した。

 Googleは2006年11月から、新聞などの印刷物に広告を掲載する「Google Print Ads」の実験を開始し、現在では全米を代表する新聞750紙に広告を掲載している。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://www.naa.org/PressCenter/SearchPressReleases/2008/NAA-ANALYSIS-OF-NEW-GOOGLE-RESEARCH-FINDS-NEWSPAPER-ADVERTISING.aspx

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/04/16 13:21

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