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光回線の利用者がDSL回線数を上回る、総務省の通信利用動向調査


 総務省は18日、2007年末時点での情報通信サービスの利用状況や情報通信機器の保有状況などについてまとめた「通信利用動向調査」の結果を公表した。インターネットの利用者数(過去1年間に利用経験のある人)は推計で8,811万人に達し、2006年末に比べると57万人増(0.2%増)と微増。人口普及率は69.0%となった。

 調査は、全国の世帯および企業を対象として、無作為抽出により調査票を郵送。3,640世帯、2,158企業から回答を得ている。調査時期は2008年1月。

 個人のブロードバンド回線の利用者数は5,825万人で、前年から141万人(2.5%)増加。インターネット利用者に占める割合は66.1%となった。また、世帯におけるブロードバンド回線の内訳では、光回線が31.3%、DSL回線が18.9%、ケーブルテレビ回線が16.6%となり、光回線がDSL回線を初めて上回った。

 個人のインターネットの利用端末については、携帯電話などの移動端末が7,827万人で前年比2.8%増となったのに対して、PCからの利用者は7,813万人で前年比3.0%減となった。

 インターネットを利用して感じる不安については、「特に不安は感じない」が19.9%、「セキュリティ脅威はあるが、対策を行なっておりそれほど不安を感じていない」が25.6%、「セキュリティ脅威への対策を行なっているが、不十分であり、少し不安を感じている」が28.3%、「不安を感じている」が20.6%。不安の内容(複数回答)としては、「個人情報の保護」(71.0%)、「ウイルスの感染」(66.1%)、「どこでセキュリティ対策を行なえばよいか不明」(60.2%)などの回答が多い。

 セキュリティ対策については、78.1%の世帯が「何らかの対策を導入している」と回答。フィルタリングソフト・サービスについて、「よく知っている」「聞いたことはある」と回答した世帯の割合は、PCのフィルタリングソフトが77.7%、携帯電話のフィルタリングサービスが63.3%。18歳未満の子供が使用するPCまたは携帯電話でのフィルタリングソフト・サービスの利用率は、PCのフィルタリングソフトが12.9%、携帯電話のフィルタリングサービスが21.6%となっている。

 企業のインターネット利用率は98.7%で、2006年の98.1%からはほぼ横ばい。Webページの開設率は83.6%、うちビジネスブログやSNSの開設率は6.8%。3D仮想空間における企業活動を行なっていると回答した企業は3.2%にとどまっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080418_4.html

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( 三柳英樹 )
2008/04/18 17:00

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