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違法情報の内訳
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インターネット上の違法・有害情報の通報窓口であるインターネット・ホットラインセンターは4月30日、2007年の運用状況を公表した。2007年1月から12月までに受理した通報は84,964件で、月別では11月の10,012件が最も多かった。
受理した通報84,964件を、「ホットライン運用ガイドライン」に基づいて分析した結果、違法情報と判断したものは12,818件だった。中でも、わいせつ物公然陳列が6,004件で最も多く、違法情報の46.8%を占めた。次いで、口座売買等の勧誘・誘引の2,148件、薬物関連情報の1,199件などが多かった。また、公序良俗に反する情報と判断した情報は3,600件だった。このうち、「違法行為を直接的かつ明示的に請負・仲介・誘引などする情報」が3,321件で大半を占める。
このほか、運用ガイドライン対象外と判断した情報は75,351件だった。具体的には、一般的なポルノサイトや出会い系サイトが違法・有害情報だと思われて通報された例が多い。対象外とした情報でも、人命保護や犯罪防止の観点から、情報提供が必要と思われるものについては、関係機関へ提出しているという。なお、1件の通報に複数の情報が含まれる場合は、各類型に重複計上しているため、通報受理件数と分析結果件数は一致しない。
違法情報だと判断した12,818件のうち、8,310件を警察庁へ通報し、そのうち5,592件についてプロバイダーなどに削除依頼を行なった。結果、4,742件が削除された。また、公序良俗に反すると判断した情報3,600件のうち、1,639件についてプロバイダーなどに削除を依頼し、1,220件が削除された。
インターネット・ホットラインセンターでは2007年3月、諸外国におけるホットライン相互間の連携組織である「INHOPE」に加盟し、諸外国のホットラインと連携した違法情報への対応を行なっている。同年3月から12月までに海外のホットラインへ350件の通報を行なった。通報先として最も多いのは米国で、311件だった。
一方、海外のホットラインからは358件の通報を受けている。国別では、英国の154件、オランダの43件、デンマークの29件などが多い。これらの情報についても、警察への通報や国内プロバイダーへの削除依頼を行なっている。
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通報処理状況
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関連情報
■URL
平成19年中のインターネット・ホットラインセンターの運用状況について(PDF)
http://www.internethotline.jp/statistics/2007.pdf
■関連記事
・ 2006年中に受理した通報は29,105件、ホットラインセンター運用状況(2008/03/12)
( 野津 誠 )
2008/05/01 13:29
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