米Microsoftは18日、Yahoo!への買収提案の撤回後、新たな交渉を開始したことを正式に発表した。
Microsoftが発表した短いコメントでは、「Microsoftは、Yahoo!に新たな代替案の検討と提案を開始した。これは、Yahoo!のすべてを買収するものではないが、同社との取り引きを含んでいる。Microsoftは、現時点でYahoo!すべての買収を行なうための新たな買収提案を行なってはいないが、今後、Yahoo!や、Yahoo!とMicrosoftの株主、第三者との間で事態や議論の進展があった場合には、その代替案を再検討する権利を留保する。もちろん、これらの議論の結果として、何らかの取り引きが行なわれる保証は何もない」と述べている。
Microsoftは、1月31日にYahoo!に対して買収提案を行なったが、5月3日に買収を断念したことを正式に発表していた。しかし、5月15日に著名投資家のCarl L.Icahn氏が、MicrosoftとYahoo!の合併を目指して、現Yahoo!経営陣に代わる新取締役候補名簿を提出していた。Microsoftの声明は、この新たな事態の進展を受けて行なわれたものとみられる。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2008/may08/05-18statement.mspx
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/05/19 11:36
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