シマンテックは、4月のスパム動向をまとめた月例スパムレポートを発表した。4月の全送信メッセージにおけるスパムの割合は80%で、ピーク時には87%に達した。4月には、米国連邦地裁からの召集状、Google AdWordsからのメッセージなどを騙ったフィッシング詐欺メールの新種が発見されたという。レポートは、シマンテックが200万件のアカウントを使い、世界20カ国から収集したメールをもとに分析している。
4月には、Google AdWordsからのメッセージを騙って、個人情報の入力を促すサイトに誘導するフィッシング詐欺メールが確認されたという。シマンテックでは、Googleのように安定していて評判の良いブランドは、スパム攻撃者の格好の目標となっているとして、注意を呼びかけている。
また、特定の人物や組織を狙った標的型攻撃としては、米国連邦地裁からの召集状を騙って、不正なサイトに誘導するフィッシング攻撃を確認。このサイトでは、ユーザーが文章をダウンロードしようとした際に、同時にキーロガーの機能を持つトロイの木馬もダウンロードされるように仕掛けられていたという。
このほか4月には、会議やスケジュールのお知らせを装った「カレンダースパム」、映画のエキストラ募集を装って個人情報を収集しようとするスパム、米国税庁の税金還付通知を装ってWebべースのゲームサイトに誘導するスパムなどが新たに確認されている。
関連情報
■URL
Symantec The State of Spam Report - May 2008(英文)
http://eval.symantec.com/mktginfo/enterprise/other_resources/b-state_of_spam_report_05-2008.en-us.pdf
■関連記事
・ SNS招待メールや税金還付を装うスパムが目立つ、シマンテック調査(2008/04/11)
( 三柳英樹 )
2008/05/19 17:50
- ページの先頭へ-
|