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「ジオターゲティング」ブログパーツ
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Dayz株式会社は29日、地域別のアクセス状況を表示する「ジオターゲティング」のブログパーツを無償公開した。そのブログの読者がどの都道府県からアクセスしているか、IPアドレスをもとに判別し、日本地図やグラフに表示する。
Dayzでは同日、Webサイトにアクセスしてきたユーザーの地域を判定する「ジオターゲティングWebサービス」を開始。これは主に企業向けの有料サービスとなっており、初期費用10,500円、月額費用31,500円で、月間500万リクエストまでの地域判定解析処理を提供する。アクセスしてきたユーザーの地域に応じた広告の配信や、地域限定のコンテンツ配信のほか、不正アクセスの判定などセキュリティ用途にも応用できるとしている。
無償提供を開始したブログパーツは、この機能を利用したものだ。アクセス数の上位5つの都道府県とそのパーセンテージが表示されるほか、アクセス数に応じて日本地図上で色分け表示される。また、地図上でマウスオーバーした都道府県の過去7日間のアクセス数推移グラフも見られる。
ブログパーツのほか、APIについても、非商用サイトでの利用に限り、1日あたり500リクエストまで無償で提供する。このAPIは、IPアドレスの情報で問い合わせると、都道府県を示す番号(1~47、不明の場合は0)を返すだけのものだが、Dayzでは、これを使ったマッシュアップが多数登場し、アクセス元地域判定サービスが広く認知されることを期待している。
すでに、安田屋が運営する地図と掲示板のマッシュアップサイト「geeeo」で導入されており、同サイトの訪問者のIPアドレスに基づき、表示するGoogle Mapsを都道府県単位で切り替えるようになっている。このほか、天気予報サイトでの導入が決まっているという。
Dayzによると、アクセス元の地域判定で高い精度を得るには、IPアドレスと所在地のデータが大量に必要であり、従来はこれらのデータを取得するために人手も必要になるなど、手間やコストがかかっていたという。Dayzでは、ISPのネットワークトポロジや回線の遅延・帯域を計測することで自動的にデータを取得する技術を開発。約1年間で国内のデータベースを構築したとしている。
関連情報
■URL
サービス概要
http://www.geotargeting.jp/
ブログパーツ
http://www.geotargeting.jp/tools/blogparts/
geeeo
http://www.geeeo.com/
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・ ユーザーの地域に応じてWebコンテンツを切り換えられる「どこどこJP」(2004/01/21)
( 永沢 茂 )
2008/05/30 15:11
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