マカフィーは9日、5月におけるウイルスや不審なプログラム(PUP)の検知状況を発表した。同社が国内5万を超える企業に提供している「McAfee Managed Total Protection」で捕捉した情報をもとに算出した。
まず、ウイルスについては、「Generic!atr」が企業数ベースで928社、マシン数では2,880台で最多。ファイル数ベースでは「W32/Fujacks!htm」が26万8,435件で最多だった。マカフィーによると、順位の変動はあるものの、傾向は4月とほぼ同じ。ただし、「Downloader-UA」「Downloader-UA.h」が上位に入った点で変化があったという。これらは、マルチメディアファイルを利用したトロイの木馬で、P2Pネットワークやスパムなどによって配布され、検知数が増えている可能性があると見ている。コンテンツ実行時に発生するポップアップや、ライセンス認証に充分な注意が必要だと呼びかけている。
PUPについては、企業数/マシン数ベースでは「Generic PUP.g」が690社/1,014台で最多、ファイル数では「Exploit-MIME.gen.c」が6万2,731件で最多だった。ここ数カ月ほとんど同じように推移しており、アドウェアのカテゴリーが多いため、不用意なアプリケーションのインストールに引き続き注意を呼びかけている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/japan/
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( 永沢 茂 )
2008/06/09 14:54
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