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ネット上の殺人予告も110番を、警察庁が通信業界団体へ通達


 電気通信事業者協会、テレコムサービス協会、日本インターネットプロバイダー協会、日本ケーブルテレビ連盟の通信業界4団体で構成される「違法情報等対応連絡会」は、警察庁から、インターネット上の殺人予告を発見したら110番通報するように文書で依頼があったことを明らかにした。

 今回の依頼は、東京・秋葉原で8日に発生した通り魔事件を受けてのものだ。警察庁からの文書によれば、「秋葉原の無差別殺人事件では、被疑者が犯行予告をインターネット上に掲示板に書き込んでいたが、この他にもインターネット上には殺人予告、爆破予告等の犯行予告の掲載が行なわれているところであり、これらの事件の未然防止のためには、警察による把握が必要不可欠」としている。

 通報の対象は「殺人、爆破、傷害等の犯罪を敢行する予告」で、通報先は「110番」。テレコムサービス協会サービス倫理委員会の桑子博行委員長は、「今回は、インターネット上に殺人予告などの記載があった場合は通報するように通達があった。通信事業者がネット上を常に監視しているのではなく、殺人予告と思われる書き込みをたまたま発見したり、ユーザーから情報提供があった場合には、警察へ届け出る」とコメントした。


関連情報

URL
  違法情報等対応連絡会
  http://www.telesa.or.jp/consortium/Illegal_info/index.htm
  インターネット上の殺人予告等の犯行予告情報の通報について(PDF)
  http://www.npa.go.jp/safetylife/cyber2/yokoutaiou.pdf

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( 野津 誠 )
2008/06/11 14:08

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