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「知識を売りませんか」ピーポーズが“空き時間”の売買サービス


 ピーポーズは、専門知識や特技を持つユーザーの“空き時間”を売買できるサービス「pepoz(ピーポーズ)」の本格営業を19日に開始する。専門ブログの運営者や書籍の著者などが、オンライン上で自分の専門知識や特技を販売できるという。

 pepozでは、他人に提供できるサービスを持つユーザーが、「キャスト」として自らの空き時間を登録。15分/30分/60分単位のいずれかで、自らが設定した対価で空き時間を販売できる。サービス内容は、「公序良俗に反していなければ単なるトーク、相談や問い合わせの対応、朗読、ギャグでも構わない」(ピーポーズ代表取締役の今泉大輔氏)が、登録前にピーポーズが審査を行う。

 一方、キャストに興味を持ったユーザーは、「オーディエンス」としてキャストの時間枠を予約。予約時刻になると、キャストとオーディエンスがpepozにアクセスして、あらかじめ取り決めておいた通信手段でやりとりを開始する。通信手段はキャストによって異なるが、固定電話や携帯電話のほかに、「Skype」や「Google Talk」などを使った無料のチャットや音声通話サービスを活用できる場合もある。終了後には、お互いが評価ポイントを付ける。

 キャストへの対価は事前支払いで、決済方法はクレジットカードのみ。ピーポーズは、対価の20%をマージンとして徴収する。なお、オーディエンスが予約をキャンセルする場合は、予約時刻の24~48時間前であれば対価の25%、24時間以内であれば50%をキャンセル料として支払う。一方、キャストの都合でサービスを受けられなかった場合は、ピーポーズ側からオーディエンスに対価が返還される。


「pepoz(ピーポーズ)」プロトタイプ版の画面 pepozの概要

本当に価値のある情報はGoogleでは見つからない

ピーポーズ代表取締役の今泉大輔氏
 キャストに登録するユーザーとしては「基本的に誰でもウェルカム」だが、当面は専門ブログの運営者を想定し、ピーポーズが直接登録を呼びかける。また、特定企業や海外生活、世界遺産など分野に限定した知識を持つユーザーも募集するほか、キャスト紹介者にキャストの売上高の5%を還元するキャンペーンも行う。

 さらに、キャスト応募者の中から、ピーポーズが選んだユーザーを東京・六本木の東京ビッドタウンに招待し、“売れるキャスト”になるために直接アドバイスする「ミッドタウンご指名店でランチミーティング」キャンペーンを8月1日から10月31日まで展開する。

 ピーポーズは3年後に登録キャスト数2万人、月間取扱高1億円、5年後に登録キャスト数5万人、月間取扱高3億円を目指すとしている。

 オーディエンスの集客方法については、ピーポーズがブログパーツを用意し、キャストのブログ経由で集客を図るほか、バナー広告を展開する。

 今泉氏は、pepozでインターネットの常識に挑戦すると語る。「知識の流通は無料が当たり前になっている。Googleで検索できるテキスト情報には価値があると言われているが、本当の価値はGoogle検索に載らない『暗黙知』。例えば、20年以上の業務経験を持つ技術者は、一言二言を伝えるだけで技術を伝授できることもある。こうした暗黙知をpepozでカバーしていきたい。また、専門知識を持つブログ運営者が、アフィリエイト以外の副収入が得られるようにしていきたい」。


関連情報

URL
  pepoz
  http://www.pepoz.jp/index.html

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( 増田 覚 )
2008/07/18 15:20

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