調査会社のcomScoreは7日、日本のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)に関する最新調査結果を発表した。ユニークビジター数ではmixiが依然として圧倒的な強さを見せたものの、Facebookが1年で利用者数を3倍にまで伸ばしたほか、Orkutが平均利用時間でmixiを上回るなど、競争が激しさを増してきた現状が浮き彫りとなった。
ユニークビジター数で比較すると、2007年6月から2008年6月までの1年間に、mixiのユニークビジター数は1273万8000人へと3%増加した。その間、Facebookは17万2000人から53万8000人へと213%増加し、約3倍になった。
他のサイトでは、ユニークビジター数でmixiに次ぐ2位となったMySpace.comが124万5000人へと10%増加。Orkutは前回の数字がないものの、2008年6月時点で63万8000人で3位。GREEは5位で、45万5000人と14%減少した。ただし、このトラフィックデータにはインターネットカフェや携帯電話からのアクセスが含まれていないことに注意が必要だ。
このようにユニークビジター数では、mixiが依然として桁違いの強さを見せている。しかし、6月におけるビジターあたりの平均利用時間を見てみると、Orkutが平均454.0分で最も長く、2位のmixiは134.0分、3位のGREEは130.5分、4位のFacebookは40.5分、5位のMySpace.comは34.7分となっている。
このように平均利用時間では、Orkutがmixiの3倍以上も利用されていることがわかる。逆に、ユニークビジター数で健闘していたFacebookとMySpace.comの平均利用時間は低迷している。
こうした日本のSNSの現状について、コムスコアジャパン代表取締役の佐藤英丸氏は、「日本のソーシャルネットワーク間の競争は、最近のFacebook日本語版の登場によりヒートアップしつつある」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.comscore.com/press/release.asp?press=2375
■関連記事
・ 中国製食品の農薬混入でニュースサイトが訪問者増、comScore1月度調査(2008/03/03)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/08/08 12:00
- ページの先頭へ-
|