「著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム」(Think C)は9日、著作権の保護期間延長問題と創作流通支援に関する提言案をとりまとめ、一般からの意見募集を開始した。
 
  提言案は、1)著作権保護期間の延長は、現時点ではされるべきではない、2)日本版「フェアユース」規定の導入、3)非営利分野での「PCS(公的補償システム)」の導入と、権利情報データベースの相互接続の推進、4)著作権のみに依存しない創作支援制度の創設・強化――の4点を柱とするもの。
 
  著作権保護期間の延長については、文化審議会内の「過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」で議論が進められており、9月18日に開催される小委員会の会合で中間的なとりまとめが行われる予定となっている。
 
  Think Cでは提言案に対して9月22日まで一般からの意見募集を行い、10月中に最終的な提言を確定して公表するとともに、シンポジウムを開催する予定としている。
  関連情報
 
 
■URL 
  著作権保護期間の延長問題を考えるフォーラム 提言案に対する意見募集 
  http://thinkcopyright.org/public_comment.html
 
 
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( 三柳英樹 )
 
2008/09/11 14:05
 
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