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警察庁は25日、インターネット上の違法・有害情報の通報を受け付ける「インターネット・ホットラインセンター」の2008年上半期における運用状況を公表した。通報件数は6万6832件に上り、前年同期の3万6268件と比べて1.8倍に増えた。| 
 |  | 2008年上半期の通報受理件数 |  
 2008年上半期に寄せられた通報の内訳としては、わいせつ物公然陳列や児童ポルノ公然陳列などの違法情報が6139件、違法行為や自殺を誘引するなどの有害情報が2727件、その他対象外の情報が6万1278件となっている。
 
 違法情報の内訳では、わいせつ物公然陳列が3868件で最も多く、児童ポルノ公然陳列が836件、口座等売買が510件、携帯電話の違法貸与・譲渡業が470件、規制薬物の広告が374件、出会い系サイト規制法違反が77件など。
 
 違法情報6139件のうち、警察に通報したのが3409件。通報をもとに2008年上半期中に検挙したのは4件、保全したものは511件だった。また、違法情報としてISPに削除依頼したのは2662件、うち2373件が削除された。有害情報として削除依頼した1060件のうち762件が削除された。
 
 警察庁では、通報件数が予想を上回って増えているとコメント。処理に時間を要していることから、体制の強化が必要としている。また、出会い系サイト規制法違反や有料制会員サイト内に掲載されている違法情報の通報が少ないなど、「違法情報の通報分野に偏りがある」と指摘。今後はサイバーパトロールを民間委託して対応を進めるとしている。
 関連情報
 
 ■URL
 2008年の通報受理件数
 http://www.internethotline.jp/statistics/index.html
 
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 ・ 2006年中に受理した通報は29,105件、ホットラインセンター運用状況(2008/03/12)
 
 
 
 
( 増田 覚 )
2008/09/26 19:04
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