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Mozilla会長、匿名ユーザーデータ収集プロジェクトについて言及


 Mozilla会長のMitchell Baker氏は28日、同社が計画しているブラウザを使ったユーザーデータ収集プロジェクトの一部について言及した。

 Baker氏は、ブラウザを使って匿名でユーザーのインターネット利用状況を調査し、そのデータを一般に広く利用できるようにする計画を立案していることを明らかにしていた。もしこのようなプロジェクトが実現すれば、調査会社以上に正確なデータが安価に一般的に利用されることになる可能性がある。

 Baker氏は、インターネット利用状況に関するデータはもっと広く知られるようになるべきだと考えており、これについて公式ブログで「もしインターネットの基本的な利用に関して知られているすべてのことが閉鎖的で専有されているのであれば、オープンプラットフォームとしてのインターネットは害を被ることになる」と指摘している。

 そして、ユーザーのプライバシーを完全に守り、匿名で収集しながらも、有益なデータの具体例について言及した。これには3つあるが、1つめにWebサイトが利用する帯域幅に関するデータ、2つめにWebサイトのトラフィックに関するデータ、3つめにソフトウェアなどのダウンロード数に関するデータを挙げた。これらのデータは、いずれも特定のユーザーに結び付けることなしに集めることができ、かつデータが集まった時にWebサイトの計画立案に役立てたり、人気トレンドなどを推し量ることができる貴重な情報になると指摘する。

 なお、Baker氏は、このプロジェクトの前提条件として、「これがプライバシーや個人的なデータを公開するのではなく、Mozillaが変わったわけでもないことを人々が理解していると、我々が確信しなければならない」としている。


関連情報

URL
  Mitchell Baker氏公式ブログの該当記事(英文)
  http://blog.lizardwrangler.com/2008/09/28/basic-examples-of-usage-data/

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/09/29 11:52

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