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翌日配送可能な商品を集めた「あす楽」
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楽天は23日、ネットショッピングモール「楽天市場」における翌日配達の対象商品や対象地域を拡大し、新たな翌日配送サービス「あす楽」として開始した。
「あす楽」は、楽天市場の従来の翌日配送サービスを統合した上で拡充し、新サービスとして立ち上げたもの。対象商品は、これまでの1万5400点から約5万3000点に拡大。全国10エリアの配送先に対して、正午までに購入すれば翌日までに配送可能な商品を集めて紹介している。
楽天では、6月13日に生鮮食料品を翌日配送する「グルメスピード便」、7月23日には家電やパソコン機器を翌日配送する「家電・即日配送便」を開始しており、中でもグルメスピード便が好調に推移していることから、翌日配送商品を拡大するとともにサービスを統合。「あす楽」として新たにサービスを開始した。
「あす楽」の対象ジャンルは、従来の「グルメ」「家電」に加えて、「キッチン・日用品・ベビー用品」「ヘルス・ビューティー」「ペット用品」「フラワー・フラワーギフト」の計6ジャンル。約600店舗の商品が対象となる。ユーザーは、「あす楽」のページからキーワードやジャンル、配送先の地域などから翌日配送が可能な商品が検索できる。
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「あす楽」サービスの概要
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楽天の三木谷浩史会長兼社長
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楽天の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は、「インターネットのショッピングも、嗜好性の高い商品から日用品までに需要が拡大しており、できるだけ早く商品が欲しいというというニーズが増えてきている」として、お米や飲料などといった持ち帰るのが大変な日用品なども含めて、翌日配送の商品を拡充したと説明。2009年上期をめどに楽天市場の全ジャンルで翌日配送に対応し、2010年~2012年には全流通額の5~10%のシェアを目指したいと語った。
楽天市場のユーザーからは配送に関する改善希望が多く、楽天市場では基本的に各店舗が受注から配送までを行っているが、楽天でも5月に物流事業を立ち上げ、物流網の検討を行っていると説明。10月に実施したイベント「楽天市場ラーメンコロシアム」では、複数店舗の商品をまとめて楽天が受注・配送したところ、利用者からも好評で売り上げも伸びたとして、店舗側の物流を楽天がサポートしていく体制を整えていきたいとした。
また、今後はさらに、出前や宅配を扱う「楽天デリバリー」や、楽天が出資しているネッツ・パートナーズが手がけるネットスーパー「食卓.jp」などとのサービス面での統合も検討していると説明。商品がすぐに欲しいというユーザーのニーズに応えていきたいとした。
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楽天市場のヘビーユーザーほど、配送に対する改善希望が多いという
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翌日配送対応商品の例。グルメ商品から日用品までを揃えた
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関連情報
■URL
楽天市場 あす楽
http://event.rakuten.co.jp/asuraku/
ニュースリリース(PDF)
http://www.rakuten.co.jp/info/ir/releases/pdf/2008/2008_10_23_01.pdf
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・ 「楽天市場」出店店舗向けの物流サービス開始(2008/05/08)
( 三柳英樹 )
2008/10/23 18:13
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