米国の祝日である感謝際の翌日でホリデー商戦の幕開け日となる、いわゆる“ブラックフライデー”において、米国のショッピングサイトへのトラフィックが前年比1割増と好調な滑り出しを見せたことがわかった。
これは、米調査会社Nielsen Companyの子会社であるNielsen Onlineが1日に発表したデータによるものだ。同社が主なショッピングサイト120サイトを抽出して作成したHoliday eShoppingインデックスへの職場と家庭からのトラフィックは、前年比10%増だったことが明らかになった。
ホリデー商戦1週間前の11月21日金曜日時点と比較してみると、家電部門でトラフィックが219%も増加した。次にトラフィック増加率が高かったのは、価格比較サイト部門(83%)と、玩具・ビデオゲーム部門(73%)だった。
ショッピングサイトへのトラフィックが増えた理由について、Nielsen OnlineのバイスプレジデントであるKen Cassar氏は「消費者は、ホリデーショッピングをWebにシフトし続けている。人混みをかきわけたりする必要のない便利さと、精いっぱい予算を縮小するためだ」とコメントしている。
ブラックフライデーで最も利用者が多かった上位3サイトは、eBay、Amazon、Wal-Mart Storesだった。また、平常時と比べてブラックフライデーにトラフィックが急増したサイト上位3社は、Circuit City、BestBuy、Targetで、家電安売り店が目立つ結果となった。
米国では金融危機により株式市場が不安定になり、失業率も増加し、景気が後退しているとされている。そのため、インターネットショッピングに与える影響も懸念されていたが、ホリデー商戦の滑り出しはとりあえず順調な結果を見せたといえそうだ。
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■URL
ニュースリリース(英文、PDF)
http://www.nielsen-online.com/pr/pr_081201.pdf
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・ 米国ホリデー商戦が好調な滑り出しを見せる、米comScore調査(2008/12/01)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2008/12/02 11:39
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