IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)は4日、IPA職員が自宅の私物パソコンでファイル交換ソフトを使用した結果ウイルスに感染し、PC内の情報を流出させたと発表した。
詳細については引き続き調査中だが、IPAの業務関連の非公開情報の流出は現在までのところ確認されていないという。掲示板などで話題になったことで、プライベートな写真など、ウイルスにより流出したファイルの一部はファイル交換ソフト利用者によってアップローダ上で公開されている状態だ。
IPAではかねてから情報セキュリティ対策推進に注力してきており、WinnyやShareをはじめとしたファイル交換による情報流出についても繰り返し啓蒙活動を行っている。
2008年12月22日にもIPAは「年末年始における注意喚起」としてセキュリティ対策を啓蒙。「Winny等のファイル共有ソフトを介して、自宅に持ち帰った業務データが情報漏えいする事故も多数発生しています。」として、ファイル交換ソフトの使用による情報漏えいへの対策強化もあわせて呼びかけたばかりだった。
【追記 2009/01/05 17:40】
IPAでは、「今般このような事態が発生したことについて、陳謝申し上げるとともに、職員の私物パソコンにおけるファイル交換ソフトの使用を禁止するなど、再発の防止に全力を尽くしてまいります」としている。
関連情報
■URL
IPA職員の私物パソコンによる情報流出について
http://www.ipa.go.jp/about/oshirase/20090104.html
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( 工藤ひろえ )
2009/01/04 21:15
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