米Appleは6日、「iTunes Store」で販売している楽曲を3月末までにすべてDRMフリーにすると発表した。すでに、4大メジャーレコードレーベルのUniversal Music Group、Sony BMG、Warner Music Group、EMIのほか、数千のインディーズレーベルがこれに同意しているという。
「iTunes Store」で提供されている全1000万曲のうち800万曲が6日から、AppleのDRMフリーフォーマットサービスである「iTunes Plus」で提供される。残りの200万曲も3月末までに「iTunes Plus」で提供される予定だ。
ユーザーが保有している音楽ライブラリーを、ワンクリックでDRMフリーにアップグレードすることもできる。そのための価格は、1曲につき楽曲価格の30%またはアルバム価格の30%。
「iTunes Plus」では、DRMフリー楽曲を256kbpsでエンコーディングしており、Appleではオリジナル録音と「実質的に区別できない」品質と説明している。
また、これまでiPhone 3Gでは、「iTunes Store」の楽曲をWi-Fi経由でしか購入できなかったが、6日からは3Gネットワーク経由でも購入できるようになった。価格はパソコン向けサービスと同じだ。iPhone 3Gで購入した楽曲は、次のiPhoneシンクロ時にパソコンにもシンクロされる。
さらに4月には、「iTunes Store」で販売する楽曲の価格体系も変更する。価格は、69セント、99セント、1.29ドルの3種類に設定される。なお、アルバム価格は、ほとんどの場合9.99ドルとなっている。これにより最安の楽曲は1曲69セントとなるが、69セントの曲の方が1.29ドルの曲よりも数が多いとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.apple.com/pr/library/2009/01/06itunes.html
■関連記事
・ アップル、DRMフリーの音楽配信「iTunes Plus」開始(2007/05/31)
・ AppleがDRMフリー全楽曲を値下げ、Amazon.comとの競争が激化(2007/10/19)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/01/07 11:28
- ページの先頭へ-
|