ネットエージェントは7日、年末年始(2008年12月27日~2009年1月4日)におけるファイル交換ソフト「Winny」「Share」「LimeWire/Cabos」のノード数について、独自の検知システムによる調査結果を公表した。
Winnyのノード数は平均約24万ノードで、最も多かったのは1月3日の26万8891ノード、最も少なかったのは12月28日の21万5615ノード。前年同時期には平均約31万ノードが観測されており、ノード数は2割程度減少している。ネットエージェントでは、Winnyのノード数は2007年度中盤以降緩やかな減少傾向が続いており、その傾向は現在も変わっていないが、依然として国内では最も利用者が多いとしている。
Shareのノード数は平均約17万ノードで、最も多かったのは1月4日の18万4016ノード、最も少なかったのは1月1日の15万9532ノード。前年同時期(平均約16万ノード)と比較すると約1割増加している。2008年5月には、Shareの利用者が著作権法違反で逮捕されているが、一般の利用者にはさほど影響は無かったと考えられるとしている。
海外で広く利用されているLimeWire/Cabosのノード数は平均約260万ノードで、WinnyとShareのノード数合計の約6倍。調査したシステムでは全体を完全に取り切れていないが、前年同時期と比較するとノード数は約2割減少している。
各国での利用状況は、Winnyは約96%、Shareは約95%が日本の利用者で、日本以外の東アジアではWinnyよりもShareの人気が高いという。また、南北アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカ大陸などの各地域でも、数百~数千ノードと少数ではあるものの、WinnyやShareの利用ノードが確実に存在するという。
一方、LimeWire/Cabosを含むGnutellaネットワークについては世界的な利用状況が確認され、中でもアメリカ(約49%)やヨーロッパ各国(約23%)で非常によく利用されているという。ネットエージェントではこうした利用状況から、これらの各P2Pネットワークに情報が流出した場合、国内のみならず世界各国の利用者にも流出ファイルが拡散してしまう可能性があり、危険性が非常に高いと警告している。
関連情報
■URL
Winnyノード数の推移分析
http://forensic.netagent.co.jp/winny_node.html
Shareノード数の推移分析
http://forensic.netagent.co.jp/share_node.html
LimeWire/Cabosノード数の推移分析
http://forensic.netagent.co.jp/world_node.html
ネットエージェント
http://www.netagent.co.jp/
■関連記事
・ 年末年始のWinny利用は減少、Shareは過去最多~ネットエージェント調査(2008/01/09)
( 三柳英樹 )
2009/01/07 12:50
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