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Googleの携帯電話OS「Android」、2009年は日本語対応


グーグルのモバイルビジネス統括部長のジョン・ラーゲリン氏

Androidの概要
 グーグルは2日、定例会見において、携帯デバイス向けのオープンプラットフォーム「Google Android」の現状について説明した。

 モバイルビジネス統括部長のジョン・ラーゲリン氏は、Androidに取り組む理由を「GoogleはPCの世界から生まれてきたが、手軽に持ち歩けていつでもネットに接続できる携帯電話に対するGoogleの期待は高い」と話す。

 ただし、キャリア間で環境が異なり、ユーザーは自分の端末で他社向けのサービスやコンテンツが利用できないといった互換性の問題点を指摘。「Androidでは、ユーザーが好きなアプリを利用できる“オープン”が前提。また、オープンな仕様であるため、キャリアはいろいろな国で展開できる」とした。

 技術面については、OSはLinuxベース、アプリはJavaで作成するほか、ネットへのアクセス時は、「Webブラウザ『Google Chrome』と同じサンドボックスをベースにしたセキュリティ対策を導入している」と説明した。また、キャリアやメーカーにはAndroid向けアプリなどの作成ツールを無償提供する。これにより、「開発コストの大幅な削減と迅速な市場投入が可能」という。

 アプリの配布については、「(アップルの)App Storeのような仕組みを提供する」。具体的には、アプリ配信プラットフォーム「Android Market」から任意のアプリをダウンロードする。アプリを登録する上で厳格な審査は設けない方針だ。「登録手続きが済めば、すぐ紹介される」。また、「今後は、G1のようにGoogleブランドを前面に出した端末だけではなく、どの端末でもAndroidベースのOSを搭載すれば、互換性のある環境を実現したい。Androidは1デバイスのためのOSではない」と述べた。

 このほか、2009年は世界各地域に合わせたローカライズを進める。「日本語対応については今年のテーマ。具体的にはIMEの導入で、日本語の入力ができるようにしたい」とのこと。最後にラーゲリン氏は、Androidの日本展開について、「日本で成功するには、日本の携帯文化を生かすことが重要。良いところ取りにしたい」と話す。「今の携帯電話で満足している日本のユーザーは多い。そこにもう少しオープンでクールなネット体験を加えられるようにしたい。日本の携帯文化とAndroidを土台にした端末を日本のユーザーに提供するため、パートナー各社の取り組みに期待したい」。


オープンな開発環境 UIやデフォルト機能をユーザーが設定 Androidのロードマップ

関連情報

URL
  Google CodeのAndroidページ
  http://code.google.com/intl/ja/android/

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( 野津 誠 )
2009/02/02 17:44

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