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「Skype 4.0 for Windows」正式版公開、ただし未修正のバグも


Skype 4.0 for Windows
 ルクセンブルクのSkypeは3日、「Skype 4.0 for Windows」正式版を公開した。同社ではこのバージョンについて、「会社の5年間の歴史の中で、最も特色のある新リリースだ」と説明している。Windows Vista/XP/2000に対応しており、同社サイトから無料でダウンロードできる。

 Skypeでは、すべてのユーザーがSkype 4.0にアップグレードすることを推奨している。しかし、修正されていない多数のバグが存在していることも明らかにしており、業務などで使用する場合には注意が必要となる。

 Skype 4.0は、これまで公開されてきたベータ版によって多くの新機能が既に知られている。例えば、フルスクリーンによるテレビ電話、帯域幅マネージャーによって低速接続でも最適なテレビ電話が利用できる機能、新しいオーディオコーデックによる通話品質の向上、ヘッドセットやWebカメラの設定の簡易化、テレビ電話やチャットを1つのウィンドウに統合したユーザーインターフェイスなどだ。

 今回、正式版として公開されたバージョン「4.0.0.206」では、46個のバグが修正されている。しかし一方で、多数の問題が残されていることを認め、それらの内容も公開している。

 例えば、20行以上のテキストをインスタントメッセージにコピーすると貼り付けたテキストのスクロールや編集ができなくなるバグや、URLをインスタントメッセージに貼り付ける際のバグなどがある。また、「Creative webcams Live」など特定のWebカメラ製品において、Webカメラが他のアプリケーションで使用されている時に、Skypeがテレビ電話を開始するとクラッシュするという。解決策としては、Webカメラを使用しているアプリケーションを閉じてからSkypeのテレビ電話を始めるしかない。カンファレンスコールの参加者にWidcomm社のBluetoothデバイス使用者がいた場合に、通話を終了すると同時にカンファレンスコール自体が終了してしまうバグもある。

 さらに、Skypeコンタクトに手動で登録された電話番号は、バックアップファイルにリストアされず、別のPCからSkypeアカウントにログインしても利用できない。この問題に対する解決策はないとしている。

 このように、かなり大きな問題が16件残っていることがわかっており、利用する際には注意が必要となる。それでも、多数のバグが修正されているのも事実であり、正式版にアップグレードすることのメリットとデメリットを考慮して利用することになるだろう。


関連情報

URL
  ダウンロードページ
  http://www.skype.com/intl/ja/download/
  ニュースリリース(英文)
  http://about.skype.com/2009/02/allnew_skype_now_available.html
  リリースノート(英文)
  https://developer.skype.com/WindowsSkype/ReleaseNotes

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/04 13:00

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