広告クリック詐欺対策企業の米Click Forensicsは23日、2009年第1四半期の調査結果を発表した。第1四半期の業界全体のクリック詐欺率は13.8%だった。2008年第4四半期の17.1%、1年前の2008年第1四半期の16.3%に比べて大きく減少している。
その一方で、行われたクリック詐欺の手法は巧妙化していることも判明した。特に2009年第1四半期には、簡単なJavaScriptプログラムによるクリック詐欺が急増。これらは、何も知らないユーザーがページを表示させるだけで発生するもので、ボットやマルウェアに感染していなくても実行できてしてしまい、非常に探知することが難しいとされる。
Click Forensics社長のTom Cuthbert氏は、「キーワードのCPC(クリックあたりのコスト)の下落や、Yahoo!とGoogleがボットネットに起因するクリック詐欺のブロックに成功したことが、この四半期におけるクリック詐欺率の全体的な減少に繋がったとみられる」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.clickforensics.com/newsroom/press-releases/124-industry-click-fraud-rate-declines-to-138-in-q1-2009.html
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・ クリック詐欺率がかつてない高水準に、米調査結果(2009/01/29)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/04/24 11:45
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