|
NHK技研公開で予定する実験
|
情報通信研究機構(NICT)とNHK放送技術研究所(NHK技研)は、超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を用いたスーパーハイビジョン(SHV)伝送実験に成功したと発表した。
今回の実験では、NICT鹿島宇宙技術センターの衛星通信実験施設にNHK技研のSHV伝送用広帯域変調器を設置し、5mアンテナを備える大型地球局からSHV信号(500Mbps)を「きずな」に向けて送信。NHK技研(東京都・世田谷区)に設置した2.4mアンテナ受信局で「きずな」を経由したSHV信号を受信・復調し、高品質な画像の再現に成功した。実験期間は13日から15日。SHVの画像伝送は世界で初めてだという。
今後NICTは、21日~24日に開催されるNHK技研公開で、「きずな」を用いたSHVリアルタイム中継および多チャンネル伝送の公開共同実験を行う。同実験では、NICTの研究開発テストベッドネットワーク「JGN2plus」を用いて、北海道のさっぽろテレビ塔で撮影されるSHV映像をNICT鹿島宇宙技術センターまで光回線でIP伝送し、別のSHV映像と多重化しした上で、「きずな」に送信。NHK技研に設置した2.4mアンテナ受信局で受信し、会場においてSHV映像中継を公開する。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h21/090518/090518.html
■関連記事
・ ネット衛星「きずな」でハイビジョン伝送、NHKが北京五輪で成功(2008/09/11)
( 野津 誠 )
2009/05/18 19:42
- ページの先頭へ-
|